今日で1歳4ヶ月、我が家にきて2ヶ月と1週間経ちました。
サマーカットだった体毛もずいぶんと長くなり、風貌も初代金太郎にそっくりになってきました。最近アーケードにも出かけるようになりましたが、初代金太郎と見間違う人もいるほどです。
“おすわり”や“ふせ”などの一般的なしつけはまだまだですが、1年2ヶ月の間、理想的な環境の中で育った2代目金太郎、社会化期訓練がしっかりできています。いかに子犬の時期が大事かを教えてくれます。
ドッグランでよく“金太郎くん(2代目)はどうしてそんなにお利口さんなのですか?”と尋ねられます。そんな方のほとんどは2〜3ヶ月でネットやペットショップから迎えられています。いちばんかわいい時期かも知れませんが、それはほんのわずかの時期でしかありません。流通にのった犬のほとんどが平均3〜4週間で母犬から離されるそうです。そんな犬が精神的にも肉体的にも正常に育つはずがないと思っています。
2代目金太郎は1年2ヶ月の間、母犬から、兄弟犬から、同胎犬から、同居犬(トイ・プードル)から、24時間犬社会のルールを学びました。しかも2代目金太郎が育ったブリーダーさんのところには中学生と高校生がいらっしゃる平均的な家庭です。2代目金太郎は大事な子犬の時期を、そんな家族の一員として特にお子様の愛情をいっぱい受けて育ちました。ほとんどの犬舎はクレートやケージの中に入れっぱなしということが多いと思いますが、2代目金太郎はいつもリビングで、家族の一員として育てられました。ドッグランやドッグカフェに連れていってもらったり、新しい飼主さんのもとに行った兄弟犬と遊んだりと理想的な1年2ヶ月を過ごしてきました。

2011.9.25 ドッグランえぼしで子どもたちと2代目金太郎
これから、犬との生活をはじめたいとお考えの方は理想的な環境の中で、少なくとも5〜6ヶ月は親犬や兄弟犬と育った犬を迎えることを考えてみてください。親犬のもとに長くいてマイナスになることはひとつもありません。それは動物愛護の観点からもとっても大事なことで、犬たちの幸せにつながることだと考えています。
「犬という動物は、人間と同じく、生まれながらにして、全てが確定した存在ではありません。犬は周囲からもの学び、蓄積した経験に頼って生きる動物なのです。このため好奇心と共に、学ぶことを喜ぶ性質を自然から与えられています。
したがって、我々飼い主は、この性質を発展させなければなりません。しかも重要なことは、最も適した年齢においてそれをおこなうことなのです。発展盛りの子犬に充分な栄養を与えなければ、その子犬は兄弟より貧弱な成犬になってしまい、その時、慌てて栄養をつけても取り返しがつきません。学習に関しても、全く同じことで、適当な時期にふさわしい刺激を与える必要があるのです。(犬の行動学より)」
私は幸いにして、多くの飼い主さんと接点を持つことのできる立場にあります。初代金太郎の働きもあり、それなりの影響力もあると思っています。このことは、一人ひとりの飼い主さんにしっかり伝えていかなければと思っています。
ちなみに、初代金太郎も地元のブリーダーさんから1歳で迎えました。それまではしっかり母犬や兄弟犬たちと暮らしていました。